シュガースポットってご存じですか。バナナには、時間の経過とともに茶色いぽつぽつが皮に出てきます。それがいわゆるシュガースポットですね。今回はそのシュガースポットについて書き込みましょう。
シュガースポットは、バナナが成熟すると現れてくるわけですから、でてくると糖度が増して甘くなっているわけです。
それが、シュガー(甘い)スポット(目印)という名前につながったのではないかといわれています。
バナナには、いろいろな好みがあると思いますが、一般にはシュガースポットの出たものが食べ頃だといわれています。
なぜなら、熟成が進むことは甘味が増すということを意味するだけでなく、免疫力が高まるという研究結果も出ているからです。
帝京大学薬学部・山崎正利教授は、野菜や果物に血液中の白血球など免疫機能系を活性化する効能があることを研究しました。その中のひとつにバナナがあるわけです。
バナナは、白血球の免疫活性力を測るサイトカインの一種である腫瘍壊死因子・TNF産出量を増やす効能があります。
腫瘍壊死因子・TNF産出量を増やす効能
それは抗がん剤のインターフェロンにも 匹敵するといわれています。
たとえば、マウスのえさに乾燥バナナを混ぜた実験で、がん細胞が15%も減少したという研究報告もあります。
TNFは、ガン細胞だけでなく、さまざまな免疫細胞に働きかけるといわれています。
けがをしたときに傷を治したり、風邪を引いたら発熱や睡眠を誘導してウイルス・バクテリアを排除したりするのです。
要するに、日常的ながん予防、さらに風邪予防やけがの回復力増強などのために、日常的にシュガースポットの出たバナナを食べ続けるといいということですね。
シュガースポット、興味は尽きません。