フィリピンバナナについて今回は書きます。よろしいでしょうか。バナナは、沖縄などで例外的に収穫はあるものの、基本的には輸入するものです。では、朝食代わりにもなる栄養価抜群のくだものであるバナナはどこから輸入されてくるのか。
フィリピンバナナは、そのほとんどがジャイアント・キャベンディッシュという品種です。
つまり、わが国でもっともポピュラーな生食用バナナということになります。
スーパーや、果物店で一般に売られているもののかなりの割合を占めます。
なぜ、ひとつの品種で「かなりの割合」なのか。というのも、同じ系列でさらに数多くの種類があるからです。
ジャイアント・キャベンディッシュは、鮮やかでしっかりとした厚い黄色の表皮です。
中の果肉はクリーム色で、さっぱりなめらかな甘さです。
果肉が美しく日持ちに優れた品種といわれています。
店頭のバナナを思い出してください。ざっと名前を挙げてみましょう。
スウィーティオ、甘熟王、プレシャス、もっちりっち……
これらは、日本人向けに品種改良された高原バナナといわれています。
標高400~1000mの高原で栽培されたものを高原バナナといいます。
では、どう品種改良されたのか。
フィリピンバナナの品種改良
スウィーティオ、甘熟王などに共通していえるのは、本来パサパサした感のあるバナナなのに、食べてみるとモチモチしているということです。
バナナの実の中の水分が多く、だけれどびちゃびちゃではなく果肉の美味しさをギリギリ保っています。
開発者は、モチモチさせたところが日本人向けの改良だとしています。
しかも、高原バナナは甘さと栄養価に優れているといいます。
たとえば、ドールが開発したスウィーティオバナナの由来は、 英語のsweet(甘い)にあるといわれているのです。
ちなみに、スウィーティオという名前は、バナナのほかにパイナップルやデザートなどもあります。
甘熟王は、スミフルが開発したものです。
甘さもコクも深いといわれています。
プレシャスバナナは、青いラベルのチキータが開発したものです。
クリーミーな甘さで、英語の「貴重な」という意味から「プレシャス(precious)」と名付けられたそうです。
フィリピンバナナは、管内における国別輸入シェアの中で、数量ベースで9割以上を占めると門司税関は発表しています。
9割以上というのは、「ほとんど」という表現でいいでしょうね。
まったくすごすぎます。フィリピンバナナです。